2009年05月15日
巨椋神社(こもりじんじゃ)
宇治の小倉の地は、かって日本一大きな池の名です。
巨椋池は
古代からの池の名で、秀吉の伏見城の造成のおりに槙島や淀に堤がつくられ、変化をしていきました。
明治以降、干拓を続けて今は小倉のあたりに池は見えません。
この巨椋(こもり)神社は小倉にあります。
そして、玉露農家の吉田銘茶園はこの神社の裏手です。
昔、池のよしや葦が、玉露の覆いにつかわれ、玉露が生まれました。
こもり神社の裏の公民館に
「玉露発祥の地」の石碑があります。
そばには、
お茶の木が。
吉田銘茶園は、この神社の裏に本家があり
それを囲むように茶畑が広がっています。
昔ながらの茶農家で、
手もみ玉露の茶工場がそばに。
吉田利一氏は保存会の会長さんです。
お茶好きの私はこちらの
おくみどり
というお茶に惚れまして・・・
オンラインショップまで、開いてしまいました。
楽市光泉洞
おくみどりは、煎茶です。
煎茶は覆いをしません。
しかし、畑そのものは一緒で、その年の茶師さんの
判断で覆いをかけて玉露にするか、覆いをなくして煎茶でゆくかを
きめられます。
全体の茶畑の8割は玉露で仕立てられる吉田銘茶の煎茶。
育て方、肥料の管理などは「玉露」がスタンダード。
その中でたまたま煎茶になる畑・・・の中の「おくみどり」という
晩生の品種。
他のの煎茶とお味が違って、自分がはまった理由が
近頃、分かるようになってきました。
舞妓さんとして育てられた娘さんが
たまたま、すっぴんで浴衣を着てはるみたいなものです。
他の普通の女の子の浴衣姿とは違って当たり前。
吉田銘茶のおくみどりはそんなお茶です。
淹れると、水色が薄い。
味はさわやかに旨みがある。。。。
不思議なお茶で、雑味がまったくありません。
そして、摘み時が遅くて、新茶はまだです。
茶葉が小さくて茶摘さん泣かせです。
美味しい煎茶です。本当に・・・