2013年07月29日
軍艦島
長崎の伊王島というリゾートに夏休みで行ってきました。
長崎駅から60分ほど、橋でつながれた島です。
リゾートの島で、温泉や果樹園、海水浴場、船着き場、などが
第三セクターかな?といった様子で充実していました。
その船着き場から
「軍艦島クルーズ」があると知って、行ってきました。
美しい景色や
美味しいものを食べる旅行と対極の
クルーズです。
昭和40年代後半に閉鎖された炭鉱の人口島です。
海底炭鉱を掘った時代の最先端だったそうです。
長崎といえば、グラバー邸ですが、
そのグラバーが採掘権を持っていた炭鉱です。
それを・・・岩崎弥太郎が買い取って→三菱。
閉鎖された島は市が管理しています。
今でも、長崎は三菱重工が目立つ町です。
軍艦島は本名を端島と言って、
船着き場も以前のままで、
波が荒いと上陸できません。
今回はOKでした。
おもいがけず、クルーズは満席。
ほとんどが、団体旅行です。
高い給料で、たくさんの炭鉱夫がはたらいていて、
その家族が住んでいた町です。
社宅が並び、大正時代に初めてのコンクリートの住宅が
ここに、作られたそうです。
ユニチカという繊維会社の古いコンクリートの社宅に
住んだ経験のある私としては
写真記録の社宅の風景は懐かしく身近でした。
「お風呂もない社宅」と説明されていました。
・・・・ニチレからの古い私の澄んだ社宅にも
もちろん、お風呂もありませんでした。
人工島では水は大変だったとの説明でしたが、
時代・・・でしょう。
社宅はそんなものだった時代です。
日本の高度経済成長をささえた場所が
風化して台風がくるごとに、壊れてゆくままの
姿をさらしています。
行ってよかった・・・です。