2011年11月01日
月心寺で料理教室
10月31日の「橋本妙さんの料理教室」は
山科の月心寺で。
山科・・・といっても住所は滋賀?
走り井の地です。
戸をくぐると・・
井戸の水に椿が迎えてくれます。
西王母、早咲きの椿で、白と桃のぼかし。
尼様が、今年の6月だったか
交通事故に会われて体調を崩され
9月に有名なごま豆腐のお料理を
引退されました。
橋本関雪のお寺で、
館長さんが改めて寺もりをされることに・・・
お寺のお料理をいただいて
聖徳太子さんの仏像に出会って
最後の締めはきのこの雑炊で。
尼様のお料理に私が出会ったのは、
橋本さんのところで、お月見の時、
月心寺からお料理が届いていて
そのお野菜の「強い味」に驚きました。
私の祖母が作る料理の味に通じるものがあって
・・自分の料理の原点でもあると
その時から毎年2月末の関雪忌に伺うことになりました。
滋賀県の湖西が江戸時代のふるさとである
祖母の料理は坂本の米と山科の野菜でできていました。
おおぶりで、素材が生きる甘味の少ない調理で、
食卓にのっていると「茶色い料理」で、ご馳走の
仲間ではない料理でした。
しかし、手間暇をかけた料理でもあって
それを「あたりまえ」として食べて育って
今日・・・・おばんざいの店を開いている自分につながります。
尼様のお料理がもう食べられないのは
祖母のご飯が思い出になったのの同じ・・・時間の宿命です。
わすれずに、自分の料理に励みたいと思います。
同じ場所で、同じ飯器で、橋本の
若い料理人さんの心のこもったお料理をいただき
作り方も教えていただき、有意義な一日でした。