2008年04月27日
スイッチ さとうさくら作

スイッチという小説を買って、読んだ。
新しい作家のもので、表紙が宇野アキラの絵であったのと
今どきの漫画のようなイージーリーディングやと思って買った。
西村しのぶの漫画や、蛇とピアスの漫画、
働きマンの漫画・・・などと一緒に買ったのだから
まんがのノリで。
ちゃんと小説してました。
帯では、「ライ麦ばたけの捕まえて」と比較してありましが、
サリンジャーのように壊れずに青春を生きる苫子が描かれていました。
主人公の名前は苦しいの字を少しいじってあって、
息苦しい、生き苦しい、いまどきの短大卒のもと優等生のお話です。
蛇とピアスよりずっと肩肘はってなくて、ノンフィクションでした。
年代が違うのに、めったにない事でしたが
「似てる」と主人公のティストに寄り添ってしまうという
不覚をとりながら読んでしまいました。 お勧めです!
とてもいいご紹介、毎度おおきにー
ドイツでもアマゾンからお買い上げが
簡単なのでしょうかしら・・・。
恋愛小説賞のようなものを受賞して
いた作品で、2008年4月26日発行です。
坂口安吾賞(あれば)のほうが似合う作品です。
世代は違うのに、主人公の不器用さとか、若いころのうだうだした感じとかが
昔の自分と共感する部分がありました。
もはや、若者ではない私としても
「賛」です。
はい。。。