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2007年11月08日

生物と無生物のあいだ@講談社現代新書

福岡伸一という学者の「生物と無生物のあいだ」を読んでいる。
京大からアメリカでポスドクの時期を過ごし今、青山学院大学の教授。
経歴からは、京大の理学部からか医学部からかは不明。
ハーバードの医学部研究員を経て、
分子生物学の学者さん。
ウィルスと菌の違いからDNAの仕組み
はては、アメリカと日本の研究所の風土の違いまで書かれている。
面白い。京都の学者らしい匂いのする文章。

月初めの帳面仕事に疲れて読むのにとてもよい頭ほぐし。

生物学の先端は直接「命」をあつかう。
これは、私の学んだ英文学で神秘主義の
イエーツやブレイクの詩の世界にも
共鳴することがある。
詩もたえず命を歌う。

命の形をイエーツはジャイル(螺旋)で
歌った。そうしてすこしずつ上に向って永遠に続くと。
奇しくもDNAの形を表現していたのではないかと思ってみる。

神は、低きに居ると彼は歌う。
時間軸の上を一方向におりたたまれている
命。その動的な平衡のもとのところに
神がいるはずなのだけれども。
・・・・・・といった事を考えながら
読めます。


タグ :読書感想

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Posted by 諏訪 幸子  at 21:18 │Comments(0)

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