京つう

ゲストブログ  |京都府南部

新規登録ログインヘルプ



2008年12月14日

黒色のこと(続ぬばたま)

黒い色のことをぬばたま と呼ぶのですが、
万葉集の歌のぬばたまは、夜の枕詞のようです。
「たま」という言葉が入っているので「たましい」
を連想します。

人麻呂の歌では、
皇太子の死を月の隠れる・・・事で表現しています。

黒は、すべての色を吸収したら黒です。
すべての色を反射したら白。
ですから黒と白は色ではないとも言います。

秋野ふく さんという女流画家がいらして・・

若い時には、「白の画家」とよばれるほどに
白を美しく使われる方だったそうです。

最後の頃の作品には、黒がでてきます。
インドで、大河を渡る水牛の「黒」
聖なる動物として牛(とくに白)をあがめるインド。
水牛は「魔王」と呼ぶと秋野イサムさんから
先日、聞きました。

美山のほうで晩年をくらしてらした
ふくさん。
ある日見たテレビで、
仏様を描いていられました。

その背景が「黒」
その黒が、私が昔、夢で見た「黒」のそっくりでした。
テレビの画面ですので、詳しくはわかりません。
どういった「黒」であったかというと、
有機体の黒です。
全ての命が中に生れる前の状態で
存在している「黒」です。
あたたかい、黒。
いつかすべての命がもどってゆく「黒」です。

黒にもいろいろな黒があることが
やっとわかりかけてきています。
ぬばたまの黒は、昨日の記事の
写真どおり、黒ぐろとしたまるい黒です。
つややかでもありました。

みどりの黒髪といいます。
生まれたての赤ちゃんを「みどりご」と、言います。
日本の言葉は言霊の住む言葉だそうです。
その言葉の持つ本質を知りたいと思いながら
大和の国の本質は言葉になるのだろうか?
・・・とも思っています。


タグ :

同じカテゴリー(諏訪幸子の気まぐれ日和)の記事画像
12月25日の記事
ハロウィン
秋めい菊と朝顔
おめでとうございます
4月2日の記事
2月23日の記事
同じカテゴリー(諏訪幸子の気まぐれ日和)の記事
 12月25日の記事 (2023-12-25 08:52)
 ハロウィン (2023-10-26 07:30)
 秋めい菊と朝顔 (2023-10-07 06:56)
 おめでとうございます (2022-01-04 07:25)
 早梅雨 (2021-05-23 21:28)
 4月2日の記事 (2021-04-02 08:32)

Posted by 諏訪 幸子  at 12:13 │Comments(0)諏訪幸子の気まぐれ日和

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。