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2012年08月24日

文化研究科でならったこと

文化研究科でならったこと
写真は、煙草盆代わりの席決め道具です。
中国の古い印肉入れに、七宝の玉子を置いています。
お茶を学んでいると、日本本来のものがどんどん
遠くへ行って、見えなくなります。
日本を探して、この年になって学び始めたのですが。

私の専攻は、学部は英語英文学科で
そのあと、応用英語(英語を応用方法)で、
国際文化系を選びました。

英語で英文学を学ぶ学部の頃は
アメリカの女流短編という
いかにも文化の浅いアメリカらしいものを
せめて文化が少しあるらしい南部を
中心に学びました。
南北戦争で負けた南部です。
しつこい私は卒業しても学びつづけ・・・
マッカラーズ、オコナー、ポーター他
読んでいないものはないほど読みました。

ただ、そのスタートで

「比較」が文化の研究の大きな切り口と
なるが・・・
比較は優劣でも正邪でもなく
比較は比較として扱う事をABCのAとして
習いました。

ある文化がある文化より正しいという
答えをだすのが目的ではないし
「文化」本来の性格として
正しい間違っているという対象には
なりえない。という事です。
そのようにして、たとえば
イギリスのエレホンとアメリカのブレーブニューワールドを
比較して卒論としました。
アンタイ・ユートピァ系の小説2つ。

この文化を比べる時、正悪2律で、裁いてはいけない。
というルールは意外と
人生を長く生きてきた過程でも役立ちました。
結婚して関東の男と暮らしましたが
蝉の種類や出汁の種類の違う場所
は、狭い日本でも独自の文化がありました。
「違いをさばかない!」
しかし、ぶつかった時は選択しなければ
ならず、それは言語を使ってなされるわけです。
(まぁ うまくいかない事も多かったですが とりあえず)

後、専門に進んで
国際法の基礎を学びました。

その時、驚いたのが、
本来、ヨーロッパを流れる川の
利権を捌くために作られた
国際機関という組織。

国連などの元の形ですが、
そこでは、
国は国益を守るためには
何をしてもよい 
と記しています。

島国でくらした私としては
これもびっくり!
たぶん「交戦権」の保障
といった意味です。

国際機関が何かの時
「正しい」基準を見せてくれると
信じている私にはちょっと怖いものがあります。

国には固有の文化があり、それに基づく行動に
正悪があるのか?

後、
情報処理のクラスで、初回の
クラスでは、「保存」を学びます。
とりあえず、ローカル(ペーパー)に
印刷して落しておけ  と。
本当は石に掘っておくのが
一番のプリザベーションだと
エジプト文明から学べるが、
無理だから、手に触れるもの。
CD 紙  などに落して保存せよと。

クラウドのデータの紛失で
大騒ぎと雑誌で読みましたが、
デジタル情報の処理のABC
のA ができてなかったミスです。

教科書的なことはとても
大切で、その基礎さえ押さえておけば
済むことがたくさんあると思います。
基礎はシンプルです。
学べばわかるようにできています。

文学部など女のいくところで、
社会の役には立たないと言われた
時代を生きて
今、文学部が日本の大学から消滅しつつあります。

そういったところで、学んだ事が
とても必要な事やったと
いまさらながら思っている
しつこい  私です。

文学も哲学の一部で、
哲学のない政治はたぶん存在できません。


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Posted by 諏訪 幸子  at 11:06 │Comments(2)諏訪幸子の気まぐれ日和

この記事へのコメント
学ぶということの、奥行きと拡がりですね。
大変参考になりました。自分にとっては遅すぎるというかんもありますが。
有難うございました。
Posted by 大石 東作 at 2012年08月24日 11:55
大石様、コメントありがとうございます。
それこそ、関東の方から
はるばる応援コメント、ブログの励みになります。
感謝いたします。
Posted by 諏訪幸子 at 2012年08月24日 19:35
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