2007年08月12日
盆休みの読書日記

お盆らしい題です。吉村昭の「死顔」、遺書といわれる短編集です。
夏休み、何冊目かに読んだ本です。
短編は、アメリカのものをずっと読み続けていてその完結度の高さが
好きな文学形態です。
「星への旅」で太宰治賞をとりデビューした作家で、
その後、「羆嵐」のようなノンフィクションの様相をもつ男らしい
作品を書く作家になっていった印象を持っています。
初期の星への旅は集団自殺を描いた作品で、
その中で、個の死が生との境目なく意識を持って
続いてゆく、ロマンティシズム(本当の意味での)
の流れをおもわせる印象に残る作品群でした。
今回の作品集は当然「死」をテーマにしており
一番初めの「星への旅」とパラレルになる作品群です。
予想したとおりでしたので、
しっかりと読めました。
一人の作者のデビューから遺作まで
付き合う事ができて、満足しています。
妻が津島節子であったのは
実は知りませんでした。
津島節子の作品は随分、読み重ねて
きていますが・・・。
そうだったんだ。。と思いつつ、その義父であった
作家から遠くへ遠くへと歩んだ作家でもあったのかと
改めて、吉村昭という作家のことを感じたしだいです。
死顔を少し見てしまった気がします。
一番初めの「星への旅」とパラレルになる作品群です。
予想したとおりでしたので、
しっかりと読めました。
一人の作者のデビューから遺作まで
付き合う事ができて、満足しています。
妻が津島節子であったのは
実は知りませんでした。
津島節子の作品は随分、読み重ねて
きていますが・・・。
そうだったんだ。。と思いつつ、その義父であった
作家から遠くへ遠くへと歩んだ作家でもあったのかと
改めて、吉村昭という作家のことを感じたしだいです。
死顔を少し見てしまった気がします。