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2007年08月03日

京都の平熱@鷲田清一

京都の平熱@鷲田清一

夏休みには、英語のクラスが休みになるので、本が読めます。
10冊は軽く・・・もはや5冊(2冊はマンガ;)
まず読んだのが、大阪大学副学長のこの本。臨床哲学という分野の研究者です。
もちろん、こんな分野の専門家を生むのは「京都」の得意技です。
しかし、副学長か・・・ しかも、私の論文の「町家保存の可能性」を
論じる現代のパートの資料のひとつとなった京都市のガイドラインを
作ったのがこの人・・・  

行政と四つに組める人で
いつか学長になったりするというのは
結構 力技もできはるのかしら・・
研究だけの人やないのんかなぁ。。
結論として、この「京都の平熱」は鷲田さんのではなく
私の京都が描いてありました。
視点が、堀川の西なので、北白川の東の私とは
ちょっとぶれますが・・・・。よかったです。
私が光泉洞であの「昼ごはん」を営業し続けている
意味がこの本に書かれた「京都」にあるからです。

京風懐石と言って「刺身に金箔」が乗っているのを
出されたりすると蕁麻疹が!・・でます。
あっ! 熱くなってしまいました。ふぇ~・・・。

鷲田さんの本を初めてて読んだのは、「聴く事の力」という著書。
これは、ある防災の研究者の主宰する読書会に参加した時のものです。
読書会は蘇州の茶館で開かれました。
私が中国茶を仕入れる蘇州の友人が準備してくれたのです。

何故?・・・といいますと、
光泉洞の2階で、時々研究者の小さな会議が開かれる事があります。
「都市防災」のテーマでの学会の準備で、2階を使ってくださいました。
理由は・・・
都市災害には天災と人災がある・・・
京町屋の消滅は人災がかかわる
例:高層のマンションが建つと坪庭が枯れ
  強い風、風通しの悪さで、環境が悪化する・・
  これも災害のひとつです。
  その意味で町屋は被害を受ける・・・

学問の切り口は「納得させる」力ですよね。
なるほど と思いました。

蘇州での読書会の詳細は覚えていませんが、
あの時の茶館のお茶の味は覚えています。
そして、「バルュナラブル」という英語が多用された
本でもありました。
訳すると「傷つきやすさ」となります。

そら、鉄骨やコンクリに比べて
町屋は傷つきやすいよね・・・
しかし、そこに強いいのちがあるのでは?
傷ついたら治せばいい・・
生きてもいない「家」が生きているように
思えてならないんです。

ああ、ちょっと微熱が・・・。

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Posted by 諏訪 幸子  at 19:40 │Comments(0)京都

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