麩焼き菓子

諏訪 幸子

2012年02月06日 11:54

光泉洞では、御池煎餅という
麩焼きのお煎餅をいつも用意してます。
蘇州のお茶に添えておだしするものですが、
生麩の田楽を目当てに遠くからきてくださる
お客様が多い事もあって
同じ麩を焼いてお菓子になると「これ」という
意味も兼ねています。

先日、弘道館のお茶席で、利休さんの「麩焼き」を
お菓子にして出されました。
弘道館は老松という京菓子の老舗のものですから
お菓子の専門の考察といっていいでしょう。
黒砂糖の入った小さなクレープといったものです。
ひらたく焼いて丸めてあります。
太田さんになぜこのクレープが麩焼きですか?
と質問しましたら、
沖縄のポーポーを参考に・・・とのお答えでした。
生麩は小麦粉のグルテンですから、
それを焼いたら焼き麩ですし、煎餅にして砂糖を
塗ると御池煎餅になります。
思い切ってクレープの形でした。
利休の時代のお茶の菓子は
麩焼き、かち栗、昆布などが出てきます。
虫やしないであったとすると・・・クレープという
発想がでるのでしょう。
しかし・・・美しくないなぁと思いますね。
朝顔を一輪にする「あざとさ」が利休にあったと
するのなら・・・
本当でもうそでも。
水で溶いて焼くだけかしら・・・・麩焼き。
保存できないし。
しかし・・・砂糖がないような時代の事ですから、
どんな麩焼きを食べてたのだろう?
秀吉。。。。
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