鳥獣戯画の庭あそび

諏訪 幸子

2007年07月29日 21:02



一昨年、祖父の残した鎌倉時代の四方仏が盗まれて
びっくりしました。哲学の小道そばの実家のことです。

なんとなく、寂しくて、光泉洞の庭に
陶人形を置く事にしました。
光泉洞にも、灯篭置きの石があって、
上になにかおきたかったのです。
楽市で宇治のお茶を売っていますが、
そのお茶園の吉田園さんは、
高山寺の古い茶畑の世話もしてられます。
茶摘の時期には、
高山寺からも西方寺からもお茶葉がとどき
宇治の工場でお茶になってゆきます。

お茶にゆかりの明恵上人は
夢の達人で、
イメージを語る絵師を好まれ
それもあって、高山寺には鳥獣戯画が残っています。

その鳥獣戯画を現代の陶工に作ってもらいました。
絵巻に忠実に、
相撲をとって遊んでいます。
カエルとウサギですが、
このあと、カエルがウサギの耳にくらいついて
カエルが勝ちます。

奥には、龍が眠って裏鬼門の番をしています。
子龍が、桃を持っているのは
室町時代の町屋にちなんでいます。
桜より桃が植えられていました。
町屋の前の床机に桃をのせて
売っている様子が洛中洛外図にはみられます。

光泉洞の鳥獣戯画の坪庭、見に来てください。
龍の顔は、神龍(シェンロン)です。
ドラゴンボールの。

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