番茶とは?

諏訪 幸子

2010年10月12日 22:44


2010年10月12日10時半から13時半まで
お茶のサロンを主宰しておりました。
テーマは
「農書にみられる茶の栽培と製法」
日本茶インストラクターの1期伊藤明子氏に
宇治までお出ましいただき・・・
江戸期の農書から
お茶が、どれほど多種多様な作り方を
されてきて今日にいたるかを教えていただきました。

「広益国産考」「農業全書」が参考資料です。

香煎がわりに「八宝茶」から氷砂糖をぬいて
淹れた中式のお茶を用意。
15名ほどの会員さん準会員が集まって
マニアックなお茶の歴史のミニ講義を楽しむ。

番茶のテーマに移って 番茶とは?
1.上等でない普通の茶
2.新芽が伸びて硬くなった茶葉や古葉、茎などを原料として
  製造したもの
3.各地各様の伝統的製法によって作られてきた非商品としての日用の茶

と定義できるのではないか。
昭和初期に広範にみられた「自家製茶」の製法はバラエティーに富んでいた。
それらは近世の農書に製法の原流が見られる。
「番茶こそ、製茶の技術革新以前の姿をとどめたもの」

といった事を学びました。
光泉洞でお出ししている炒り番茶も1つの番茶の形。
そういえば、昔「番茶です」と祖母が淹れていたお茶は
ばさばさとした長い緑茶系の茶葉で、
急須で入れると黄色いお茶だったように思います。

番茶とほうじ茶は別のものであるのはわかるのですが
炒り番茶と番茶の違いは曖昧です。
京都の番茶が私の番茶であって・・・
他の地域にはその地の番茶がありそうです。。

面白いですね・・・お茶
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