9坪の家のこと

諏訪 幸子

2009年10月01日 20:25

再建不可の家をご存知ですか?
第二次世界大戦で、
空襲をうけなかった、たった一つの都市。
(奈良も・・・ですが)
である京都は、
路地をたくさん、その市内に含んだまま
戦後の成長をたどってきています。

4メートル以下の道は道とは認められず
そういった路地奥の家は再建ができません。

今回、再生をしている9坪の家はそんな連棟の平屋。
前は、2.5メートルくらいのろうじ。
しかも袋路。。
そばには、ポンプ式の井戸がいまでも
使われずに・・・でもそのままに。
建てられたのは、記録では、昭和32年。
その折に立て直したのかもしれません。
戦後の建築基準をみたしているはずのない
建物です。
前あったものをそのままに建て替え?
それとも、敷地内の裏に職人さん用に?

都市の小さな借家は本来ずっと住み続けるのではなく
折々に借りて都市で仕事をして、
年齢によって、うつってゆくためには合理的な
建物だったと思います。

今のように、35年ものローンを組んで
家を新築する・・・・・。
職場からはとても遠くて・・・・。
ではない、発想の住まいだったと思います。

三条京阪から歩いて4分。
加茂川の東です。
こんな小さな家。
ただいま、青写真中ですが、
単身で、2人共稼ぎで、
しばらく暮らすには、天国に見えます。


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