おしんこ

諏訪 幸子

2008年10月26日 16:08


おしんことお茶、鳥居本の平野屋の。
大きさは、私の親指くらい、三色
・無地
・抹茶
・肉桂
黄粉に黒砂糖と混じったものでいただきます。

おしんこは、しんこ餅のことで、
京都では「はと餅」もこれの仲間です。

南座の前で買うのはもっと大きなしんこ餅。
ちょっとひねった形に仕上がっていて、
この平野屋さんのは、小さくて、裏白の茎が楊枝がわりに出ました。
お煎茶のぬるめのものが一緒にサーブされて、
美味しかったです。
日本の習慣らしく、お料理の前に。
「しんこ」は、上新粉を材料にした、お菓子です。
上新粉(じょうしんこ)とは、うるち米を乾燥させて、粉にしたもの。
この上新粉を水でこねて、蒸した(あるいはゆでる)お菓子を「しんこ」といいます。
ゆでたあと、臼(うす)でついたりして、弾力を出します。

しんこ餅ともいい、モチモチとした味わいが特徴で、
餅よりは切れがよく、さっぱりとしています。ウイロウと材料も味も似ていますが、
ういろうより、庶民的な味わいです。
外郎(ういろう)はどちらかといえば、上生菓子の素材になる方が多いのに対し、
「しんこ」は、気軽でお腹を満たす、オヤツ、各地の街道菓子、門前菓子として、愛されてきました。
祭りや縁日での細工菓子になることも多いです。


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