大江健三郎

諏訪 幸子

2008年07月31日 22:48

数人の作家の作品をこのんで読みます。
大江健三郎氏の作品は大切に人生をかけて
読んでいます。

「日常生活の冒険」という作品を10代で読んで、
そのまま、読み続けています。
今回の本を読んで
「日常生活の冒険」は
「ハックルベリーフィンの冒険」に
重なる事を見つけてそっと喜んでいます。

さて、以前に、彼がノーベル賞をとった時は驚きました。
そういった作家だったのかと思ったのですが、
別に日本的な情緒を代表した作家として
選ばれたのではないと気がつきました。

英語で、海外の大学で話す人であったのと、
ヒロシマなどの小説以外の書き物・・・
そして、やはり極東の日本の作家であったから
選ばれたのかなぁ・・・と思ったものです。

大学へ入って大江を読み続けたのですが(面白くて)
英米文学の授業でブレークやイエーツを学んで
いたのですが、偶然大江氏もその時期に
ブレークやイエーツの原書をよみながら
小説を書いていたそうです。

米文学の初等の講義で、
レポートを書くとき(英語で)
思う「think」は使ってはいけない
と注意を1回目に受けました。
アメリカ式のアカデミズムは分析が主となり
自分が思う事と作品の分析には
何の関係もないと教えられました。

さて、今また大江氏の「話して考える書いて考える」
を読んでいますが、「思う」を中心に
述べられているのですが、思うは考えるの英単語です。

さて、まぁ夏は読書ですね。
どうやら、彼はエリオットの原書に今は
向き合いながら 作家として書いているようです。
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