大江健三郎の﨟たけしアナベル・リィ 総毛立ちつ身まかりつ

諏訪 幸子

2008年01月10日 22:05



今年最初の読書はこれ・・・
私小説の極みやとおもいながら
大江を読めるようになったのは
30代も後半でしたね。

あのユーモアにひかれて
18位の時から読んでいます。
学生時代、原書でイエーツなどを
たたきこまれていた時、
大江は午前にはイエーツやブレーク
を英語で読み、午後には小説を書いていたらしいです。
こちらも似た文学環境で大江を読んでいたらしいですね。
仏文のくせに・・・


作品は、繰り返される戦後処理。
あいかわらずの男二人の道行き。
四国の森にもどる話。
魂と時間が不思議に交差する
大江ワールドです。
それに、今回は「少女」がでてきます。
初めてかもしれないです。

ご存知のようにポーの作品がイメージ
で重なります。また、アメリカですね。
アメリカンゴシック。
フォークナーに似てきたのが不思議です。
閉じて閉じて・・・抜けるやろうか?
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