南座の今年の顔見世

諏訪 幸子

2007年12月22日 10:08

京都南座の年末の風物詩「顔見世」
まねきが揚がると年の瀬です。
若い頃たいくつだった歌舞伎や文楽、
40代後半くらいから楽しめるように・・・

今年は仁左衛門の河内山が観たくて
夜の部へ。
松江の殿様をだます詐欺師の数奇屋坊主を
あの仁左衛門が。
きれいな坊主で下品さがちょっとたりませんでしたが
姿のいい役者はほんと見てて楽しい。

錦之助の襲名披露もあって
五郎十郎の五郎を演じてはりました。
まぁ、元気なことでした。
十郎が菊五郎さんで、藤純子さんのご主人ですね?
きれいな役者さんです。

でも、一番よかったのが
思いがけず、幸四郎でした。
刀に惚れる演技が狂気が少しでていて・・・
さすが、ドンキホーテの役者さん。

あと、扇千景のご主人の
藤十郎の娘道成寺が・・・
77歳の娘役。
ああ、なんてデカダンスなんやろう。
素晴らしい衣装を何度も何度も着替えて・・
全て「娘」姿 大きな鬘で顔を小さく見せて
白塗りにおちょぼ口。

退屈したら居眠りをして
お弁当を食べて4時から10時すぎまで
続きました。