賞味期限のこと

諏訪 幸子

2007年11月06日 12:05

赤福の事が話題になって驚きました。
美味しい伊勢のお土産で京都で育った私には
修学旅行での思い出でもあります。
近所から頼まれて買ってくるのです。
近所の6年生がいかはる時には、頼む
ところですが、母が小学校の先生でしたので
毎年、食べる事ができました。

さて、赤福が餡は、炊きなおして
作り直していることを私は当たり前だと
思っていました。
餅菓子などは餡を煮なおす事で
より美味しくなるものだという事でした。

シチューでも家で作るとき、その日より
次の日のために仕込む方が手がかかって
美味しいのは常識です。

家でおはぎを作って
作りすぎたらおぜんざいに化けます。
煮なおす事で、日持ちさせるのは
いけない事でしょうか?

何がいけないか?
答えは「食品を工場生産に任せること」
では、ないでしょうか?
それと、資本の回収。
機械は高価です。

投資をして、販路を広げて・・
人件費を落として、機械に作らせて。
チャップリンのモダンタイムスの映画が
教えるようにいくつでも
食品が機械で出来上がってゆく。

たくさん売るために原価率を下げるために
「食べる物」を捨てないために・・・
工夫をしたら・・・・この有様です。

小学校の時、チョコレートの工場見学が
あって、とても楽しみでした。
大阪の工場では、長靴を履いて
スコップで材料を混ぜて機械に
流し込んでいました。
ショックでした。
機械油の匂いがしていました。
ロアルド・ダールの「チョコレート工場」の
ようなファンタジーは程遠くて・・・

しかし、自分のキッチンで、
チョコファッジを作るのは結構
素敵な作業です・・・。
食べ物や、生き物(鶏・牛etc)
を工場で作ってはいけないのではないかと
ず~っと思っています。

生き物の中には人間もはいります。
チャップリンのモダンタイムスに戻って
そう思います。


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