1Q84を読みました
大きなハードバックの本で、3冊。
読みました。
活字はまぁご飯のようなもので・・・・
買ってまで読むかといわれたら ファンではありませんので
買わないです。
ファンである知り合いは、
「面白くなくて・・・読めなかった」といって
1冊目をくれました。
ファンではない私は、
村上春樹の文章そのものはとっても読みやすいので
ノタノタとした部分も含めて読みました。
父親殺しの物語です。
作り上げたファンタジーの世界から
少女少年の原型が大人になった
2人が妊娠しながら逃げる物語でもありました。
ここからは、読まれた方にしかわかりませんが、
登場人物牛河は、観察者であり・・・物語を
作る側のイメージを持ちます。
その死もまた、この作品の中で
殺された作る側の自我です。
父の死が3つ重なります。
丁寧に殺して
作家は次のステップへ進む予定なのでしょうが、
読者のファンはここで捨て去られます。
憎む対象をなくした作家が
どこへゆくのか次の作品からしばらく
苦しい旅が続くような気がします。
カルトと文学の間の森は厳しい旅です。
東山三十六峰には、切れ目があって
それが、東海道である追分への口です。
その切れ目に森を背負ったお寺があります。
そちらのご住職は村上家の方です。
森と町と道。
道の間に町ができる。
道は首をひきずった姿の文字。
誰の首?
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