龍のひげ(玉龍)の花と昨日の花の会@町屋

諏訪 幸子

2007年06月25日 19:14



宇治の家の庭の玉龍(日本庭園のグランドカバー)に花がいっぱいつきました。
薄紫の小さな花で、これが、まん丸の紫に少し瑠璃色のかかったきれいな
玉がつきます。

子供の頃から好きな植物ですが、和風の家の前栽の下にはよくありました。
光泉洞の坪庭にもいれたのですが、ほぼ95パーセント消滅しました。
日当たりがわるすぎるのと、シダに負けたのでしょうね。
光泉洞の坪庭は山の気配がちょっとするようにワイルドです。

玉龍はもうちょっとデリケート。
昨日の花の会

奥の間が、岸さんのパーフォーマンスの舞台になりました。
中の間(だいどこ)が、見学の人達の場所に・・

坪庭を背負って、奥の間が床の間を持つ
一番ヒエラルキーの高い部屋の役割を
自然にしてしまいます。

日本人の持つ本能的な場の使い方が
共通の認識になって行動をともないます。

昔、町屋の坪庭には井戸があることが多く
いのちをつなぐコミュニティーが形成されていました。
奥の庭スペースは共有されていたのです。
ですから、奥の間はいまでも
オフィシャルなにおいを残し続けています。


どこか東北の方からやってきたに
違いない「ナナカマド」の木が
奥の間で坪庭を背負って
いのちの詩を歌いにきてくれました。

初夏に薄い紅葉をしているこの枝に
その訳を聴きたいと思ったものです。

関連記事