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2015年09月30日

ティファニーで朝食を@村上春樹

ここしばらく、また本を良く読む。
高島屋のそばに事務所?を持った事もあり、
高島屋の上の本屋の本の揃えがいい。
大型本屋に慣れて、小さな本屋がありがたいのかも。

ザクザクと読んでいるなか、
英語で、授業で読んだBreakfast at Tiffeney's
の村上春樹訳を見つけて久しぶりに読んだ。

カラーイメージとして
「青」

「赤」が、使われてる作品。

アメリカ南部の小説を学んできた時代
マッカラーズやオコナー に並んで
カポーティーも南部の作家として学ぶ。

内容は、映画とは多分だいぶ違うが
ニューヨークの古いおしゃれなアパーメント
(テナントと呼ぶ)に住む、南部出の
19歳の女優の卵(高級娼婦)が
事件に巻き込まれて、高飛びするのに
かかわる物語。
売れない同じアパートに住む小説家が
ナレーター。


日本では、たぶん映画が有名になりすぎて、
オードリーヘップバーンが、ギターをかかえて
ムーンリバーを歌うシーンが先行する。
髪をかわかしながら。

南部で、少女妻だったホリーのイメージは
ずいぶんと違ったもので、
好みにもよるが、ウェノ・ライダーあたり・・・・がいいかも。
ヘップバーンのあの感じと深い南部とは何の関係もなくみえる。

カポーティーは、南部のミシシッピー川のそばで
ガラスの瓶に絵をかいて売っていたような少年だったのが、
ニューヨークで新聞社のボーイを経て、売れっ子の小説家になる。

1950年代に書かれたこの小説で、
ホリーが怖がる
「青」は、精神病で、
「赤」は、共産主義  と、大学時代は
アメリカ人の先生から習った。

赤は、貧困、暴力・・・だろうか。
貧困、暴力は南部を語る時のキーワードでもある。
そして、アメリカのあのころ、冷戦がはじまる時代の空気をさしているのは
間違いないことだと思う。

南部の奥から逃げ出してきたホリーにとって、
「自由」を脅かすものはすべて怖い。
逃げて逃げて・・・最後はアフリカにいるかもしれないホリー。

作品では、ティファニーは、赤のもっとも遠いところのあるもの。
この宝石店ももとは、家具などをも扱っいて、
高級な自由のシンボルとして描かれている。

ビーンやオープンハートのティファニーよりもうすこし、重い。
今は、その怖い赤がティファニーの上客になっている
時代。しかし・・・全体主義の国に「自由」はない。

カポーティーがアルコールと薬物におぼれ、
急死ししたのはそれでも、60歳くらい。
20歳前に南部からでてきて、ハリウッドで人生を終えた
彼は、貧困と暴力とからは・・・・逃げられたのだろうか?

人は、逃げて逃げて・・・どこへいけるのだろうね。




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Posted by 諏訪 幸子  at 20:40 │Comments(0)

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