京町家とお茶の諏訪幸子のブログ

夏は、家族の季節。
夏祭りやお盆はきっと帰省や
会食が待っていたりする。

イギリスで、産業革命が起こって
中流（中産ではない）が生まれて
それが、明治以降の「平民」と呼応して
工業生産の時代とともに
核家族が成立。
雑なながれでそういったものがあったとしましょう。
江戸には働きに出てきた人が
長屋に住んでいて、単身や核家族に近い形で
賃貸の家に仮住まいしていたので、
核家族の日本での歴史は結構古い。

さて、現代の核家族が
もう少し大き目の集合体（親子兄弟）の
単位を確認するのが夏でしょう。。。。

血のつながりだけが強いとは
もちろん考えませんが、
地域集合体は農業から工業に
移行するとき、少々破壊を受けています。
地のつながりも強い自己防衛のひとつです。

人は残念ながら、仙人にはなかなかなれません。
趣味、仕事、血縁、地縁、大きくても小さくても
そういった輪にどれだけ属していられるかが
力になります。

子供の頃わがままをいうと、
「山の中で一人で暮らしなさい！そんなこと言ってたら
誰とも暮らしていけません！」と
こわ～いおばあちゃんにおこられました。
東山のふもとで育った私に
「くらい山の中」はちょっと怖い場所でした。

祖母のお墓詣りの季節です。
蹴上の山です。