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2007年09月16日

京都の中国文化@旅行講座

京都の中国文化@旅行講座

今日は東京のN旅行さんの「京都の中国文化」というカルチャーの
会員さんに、白沙村荘のノアノアのお部屋で、中国から発したお茶の歴史を
からめながら、吉田銘茶のおくみどりの氷だし冷茶の作り方をお教えして、
次に

○青茶  台湾 手摘み 阿里山2006年もの
○緑茶  2007年 西湖ロンジン (蘇州から手運び)
お菓子は
○光泉洞調整  柏庵 京干菓子より  オーダーメード 
○さんざし餅(ぴん) 
○沖縄 ちんすこう 
○ドライフルーツ
○棗(蜜漬け)

などのラインアップで、中国文化と京文化をお茶の視点から
ざっと流れを説明しました。
2時間近くをかけて全て、淹れ方、飲み方の説明を
加えながら講座をすすめます。
そのときに、ひとつのポイントになったのが、
1000年前から京都に伝わる真言密教のお供え菓子
「おだん」です。清浄歓喜団。
写真がそれですが、
ごま油で揚げてあり、なかの餡には肉桂や丁子などが
使ってあります。

これは、ごく初期の中国の「お茶」がスープのような
もので、草木がいろいろと入っていて
白檀や肉桂、蜜柑の皮などをお茶の葉も一緒に
ぐらぐらと煮たものだったことがヒントになります。

唐の時代には果物の干したものをお菓子として
添えてお茶が飲まれるようになってゆきます。
京都の菓子がお茶の歴史に添って
発展してきた歴史も納得がゆきます。

お茶が寺の管理のもと、薬であった名残
がこのお供物として残っている菓子からも
見えます。
漢方薬としても使われるスパイスが
入っていて、形は揚げ餃子にも少し似ています。

歴史としては青茶のウーロン系より
緑茶の歴史が古いようです。
そして、煎茶より抹茶が古いお茶のかたちです。
シルクロードならぬティーロードのお話をして
皆さんに楽しんでいただき、無事講座を終えました。
白沙村荘の文人茶と池泉回遊式の庭園で
お教えできた事も充実した講座が持てた
ゆえんですね。秋の1日でした。


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Posted by 諏訪 幸子  at 00:17 │Comments(0)京都

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