京町家とお茶の諏訪幸子のブログ

ルカインのリトです。
パソコンの前の壁にかけています。
毎日、ながめる絵。
三条にあったアンティークショップで
数年前に求めました。

題は、日本の庭。
"Le Gardin Japonais"
台の上に嶋台というか席台というか
盆裁の中国風の庭の景色があって、
それを、バレーのチュチュを思わせる
絹のふんわりとしたドレスを着た
母娘がながめている絵柄です。
ペルシャ猫が下からみあげてもいます。

この絵がなんとも欲しくなって
買いました。

適当に汚れたセピア色なのも
新しいパソコンの部屋には有難かったのですが・・・・

眺めているうちに、大きなたっぷりとした
母の様子が　自分の母親にちょっとダブって見えてきました。
私の母は大きな人で、大正生まれですが、１６０センチ以上でした。
私より大きな人です。

植木屋の家に生まれた一人娘です。
お勉強ができたらしく、
女学校、師範とすすみました。
家業を継ぐこともなくすごしたわけです。

最後まであまり家事もしなかった人で、
この「日本の庭」と名付けられた庭を
おもちゃのように眺めている構図が、
母の「庭」に対するスタンスやったようです。

私は、植木屋の祖父母の思い出とあまりに
強く重なったので、この光泉洞の家を
残したいと求めました。・・・15年前1995年。
わけても、光泉洞の小さな坪庭が、残したかったので。
そして、草をちょっと抜いたり、
水やりをしたりと・・・楽しんでいます。
今のところ、残せています。

そして、母の介護もまた、私の日課の一つ。
家の庭の草花が咲くのを楽しみにして
車いすで元気です。